更年期に入るとホルモンのバランスなどの体内環境に変化がでてきます。
その変化に身体がついていけずに様々な症状が出てきてツラサや悩みとなっていきます。
これは女性だけに限ったことではなく、男性にもあることです。
そして症状は肩こりやめまい、耳鳴りなどや精神的なものまでさまざまです。
当院では更年期の諸症状にたいして東洋古典医学の考えに基づいて陰陽のバランスの乱れからくるものと考えています。東洋古典医学では病は陰陽のバランスの乱れからくるものと考えています。
この東洋医学では全身を診て、体の陰陽のバランスを整えることが大前提にされています。
そして陰陽のバランスがとれている状態とは、五臓(肝、心、脾、肺、腎)の相互バランスが取れて、体の中の『気』・『血』・『水』という3つが滞りなく流れているということです。
陰陽のバランスの崩れに下の((1)~(3))が加わることで、姿勢の崩れにつながり、ゆくゆくは痛みやコリなどのツラサの原因となるわけです。
1.内因(怒・喜・思・憂・恐・驚・悲etcの精神的動揺<ストレス>)
2.外因(風・暑・湿・燥・寒・熱の環境の変化)
3.不内外因(暴飲・暴食 過労・外傷・妊娠、出産、手術etcの(1)~(2)以外の原因)
このバランスを『鍼』『灸』でとり、内側の五臓(肝、心、脾、肺、腎)を整え、『気』『血』『水』をよどみなく流して、内側と外側とのバランスを取ることで病に対して局所だけの治療よりも効果が出てきます。
更年期の症状の原因は十人十色です。めまいや耳鳴りが『肝』の弱さからくる方もいらっしゃれば、『腎』の方もいらっしゃいます。そうしてこうした更年期時の諸症状は、同じような治療でなくその方の状態を診ながら治療していくことが大切です。
こうして五臓を整え『気』『血』『水』をながし陰陽のバランスを取ることで、自然治癒力が上がり治癒につながっていきます。 嬉しい効果としては、訴えていた以外の不調も改善されていくことがあります。
例えば 『お灸を続けていると踵のがさつきがなくなった』や『肩の痛みだけでなく膝や腰も楽になった』などです。 根元からの治療を行っていくためにこうした効果もでてきます。
更年期の症状は、そのつらさばかりを押さえようとして薬に頼っていてもなかなか改善するものではありません。
むしろ悪くなってしまうこともあります。
更年期の特徴である
などの症状を訴える方を診断していると 足裏で自分の体重をしっかりと受け止めれていません。体が硬く、重心のバランスが崩れているからです
例えば、頭の重さを首や肩だけで受け止めているので、猫背になりやすく、肩こりや頭痛などになったり、血流やリンパの流れも悪くなってしまって、めまい、みみなり などの症状もでやすくなります
ですので、オステパシー治療では、骨や筋肉のかたよりとそれに伴う緊張をとり、重心の位置を足裏にさげ、楽に立てるようにして、肩に力が入りっぱなしなどの無用な緊張から解放していきます。
そうすることで、神経のバランスもとれ自立神経も安定していくのです。
『鍼』『灸』『オステオパシー』を併用することで、更年期の様々な症状にも片寄った治療にならず効果が違ってくるのです。