鍼灸医学では?
打撲、捻挫、骨折は瘀血(おけつ)と捉え
筋肉痛は血虚や血実ととらえます
ですので、これらの治療においては
①打撲、捻挫は瘀血で出来ているために、知熱灸で温めて熱を発散させてるのが良いです。
②その次に、患部周囲への鍼(瀉法)を行います
③刺絡と呼ばれる方法(患部の瘀血をだして新しい血にする)もよく効きます
④すでに熱を持っていない捻挫や打撲の痛みに対しては、置鍼と呼ばれる方法で血流をよくし筋を緩める方法だけでも効きます
⑤筋肉痛は温灸や置鍼がよく効きます。
⑥骨折後の治療は置鍼や灸頭鍼(刺した鍼のてっぺんにお灸をのせる。ジワ~としみこむような温かさがあります。)がよく効きます。
こうした鍼灸治療を行うと単に冷やすよりも治癒が早く、うずく痛みが残るなどの後遺症もなくなくなります。
スポーツシーンでの可能性
身体を動かすと筋肉痛はもちろん打撲、捻挫、骨折などのけがは付き物です
テーピングやアイシングなどが主流ですが、その時だけでなくどれだけ早く100%の状態に戻せるかも大切です
鍼灸治療にはそうした可能性が詰まっています
ロードレースなど自転車競技でも落車による怪我は常にあります。
単に冷やして、痛み止めと保存療法で様子を見るよりも 鍼灸治療によるより積極的な治療を行っていくことではやく現場に復帰することが出来ますし
練習やレースで疲労した筋肉をより早期に治癒し復活させることができるので、コンディションを整える目的にもレースの現場でも大きく活躍できるものだと考えているのです。