あき鍼灸院 ブログ

『メニエールのめまい』をオステオパシー、頭蓋矯正から考える



めまいには

☑回転性のめまい

☑動揺性(ふわふわした)のめまい

☑立ちくらみによるめまい


があります。

メニエールのめまいは回転性のめまいが特徴です。

自分自身の周りがぐるんぐるん回るのです。


 

回転性めまいについて


このめまいの原因は、耳の中にある三半規管の問題と言われています


三半規管は
耳の中.JPG
球形嚢
卵形嚢
半規管
の三つで構成されています。

球形嚢と卵形嚢には耳石(平衡砂)がはいっていて
『静的平衡感覚』

『乗り物が発進するときにかんじる加速度』を感知します

半規管には、リンパがありこのリンパの動き
三半規管.JPG
を有毛細胞で感じることで運動しているときに頭がどの方向へ回転しているのかという
『動的平衡感覚』
を感知します。

これらの感覚は『前庭神経』を介して延髄に伝えられます。

また一方では目(外転筋)の運動核と小脳や脊髄に連絡して、眼球運動や姿勢を反射的に調整する動きを起こす役割を持ちます。


回転性めまいは前述の

☑リンパの異常
☑前庭神経の異常

によって引き起こされます。


 
 

リンパの異常

特に
メニエールでの回転性のめまいは、別名『内リンパ水腫』ともいわれて、リンパの状態との因果関係をいわれていあます。


多くは自律神経の問題によりホルモンバランスが崩れ、免疫力も下がること。
これに伴った血行障害やヘルペスウィルスの関与などが言われています。

ですがこのリンパの異常が何故起こるのかと言う原因は、西洋学的にはっきりとしていないようです

 
 

前庭神経の異常

前庭神経が異常亢進してしまうのですが、これも自律神経の異常によるところとそれに伴ったヘルペスウイルスの関与が大きいとされています。

 
 

オステオパシーでのメニエールの考えと治療


これらの異常に対してオステオパシーでは、体の動きがブロックされているところがあるために、他の場所が必要以上に働いて身体の異常を引き起こすと考えて治療していきます。

例えば三半規管は図でもわかるように側頭骨にあります。
側頭骨.JPG

頭の骨は
☑前頭骨 1個

☑頭頂骨 2個

☑後頭骨 1個

☑側頭骨 2個

☑蝶形骨 1個


の合計 5種7個の骨で構成されています。

 
 

脳脊髄液との関係

 
それぞれの骨は、『脳脊骨髄液』の流れに同調してかすかに動いているのですが、この動きがどこかの部分で悪くなっていると他にもひずみが生じて様々な症状が出てきてしまいます

頭蓋骨の中、脊髄の中を巡っている髄液の流れも阻害され脳脊髄液の圧力が増します

増した脳脊髄液の一部が内耳の中に入り込み、リンパの量が増え、流れが悪くなることで、三半規管に影響を与えます。

また神経の異常亢進を生み出し、自立神経の異常にも関連してきます。

ですので、頭蓋骨にアプローチしその動きをなめらかにして、脳脊髄液に流れをよどみのない状態へと導いていくのです。

そのアプローチは、ソフトタッチで頭を包み込むようにして治療を行っていきます。


京都市中京区あき鍼灸院