あき鍼灸院 ブログ

内因   (心の状態と病気の関係)ー怒りについてー

精神的な原因で起こる病


東洋医学では、精神の動揺により、病を生ずるという考えがあります。

体の内側から起こる病気の原因の一つととらえて、内因(ないいん)によるものとして分類してしています。

pout

happy02

think

sad

crying

wobbly

以上の7種に分類しています。

これらの精神状態によって、特定の臓を弱らせます。また生まれながらに持っている体質からくる弱りを助長させてしまうこともあります


 

怒 -起こると血が少なくなり、肝気が虚す(弱る)-

『怒』poutと言う心情は、

文字通りの

怒る、怒鳴るといったものや

思い通りに物事がうまく進まずイライラする

頭を積極的に使って、物事を進める場合の精神状態

スポーツで頑張っているとき精神状態

・・・なども含まれます。

怒ると、肝虚症になります。

肝気が正常であれば、血があつまります。血が多ければ、気持ちもゆったりとして落ち着き、おおらかです。

何事にも積極的に行動できます。

肝気には、収斂(しゅうれん)という『肝』に血を集める作用があります。


ですが、

出産



月経

多忙

睡眠不足

手術やケガ

などで血を失うとイライラしやすくなります。

この状態が 『怒』 と言うわけです。


怒ると、気が頭に昇っている状態になります。

血が上った状態ですね。

この精神状態は陽性のもので、しずかに収斂(しゅうれん)しなければならない肝気の働きを乱してしまいます。

そのために、血が集められず、イライラしやすくなります。

また生まれ持った体質(=素因)が肝虚体質(=肝が弱い体質)であれば、もともとが肝の収斂作用が弱く、怒りっぽい体質に加えて

さらにイライラとしてしまい、悪循環に陥ってしまいます。


また逆に、過度な運動や仕事、睡眠不足などによって、肝や血の働きを弱めて、『怒り』やすくなり、それがまた肝の力を弱めてしまうことにもなります。

こうした状態でいると様々な病が出てきてしまいます。


 

肝の弱りで起こる病

 
うした肝の弱りで(肝虚)でおこる病は色々とあります

少しご紹介します
不妊


肩こり

頭痛

頚の痛み

多夢

不眠症

筋肉痛

神経痛

腰の痛み(急性、慢性)

膝の痛み

外反母趾

ばね指

背中の痛み

むち打ちの後遺症

手術やケガの後の後遺症

・・・などなど肝がしっかりとしていないことで、患ってしまったり、慢性的にすっきりしない状態にもなってしまいます。


次は

喜 -陽気になりすぎて心気が虚す(弱る)-

について書いていきます。