怒 -起こると血が少なくなり、肝気が虚す(弱る)-
『怒』と言う心情は、
文字通りの
☑怒る、怒鳴るといったものや
☑思い通りに物事がうまく進まずイライラする
☑頭を積極的に使って、物事を進める場合の精神状態
☑スポーツで頑張っているとき精神状態
・・・なども含まれます。
怒ると、肝虚症になります。
肝気が正常であれば、血があつまります。血が多ければ、気持ちもゆったりとして落ち着き、おおらかです。
何事にも積極的に行動できます。
肝気には、収斂(しゅうれん)という『肝』に血を集める作用があります。
ですが、
☑出産
や
☑月経
☑多忙
☑睡眠不足
☑手術やケガ
などで血を失うとイライラしやすくなります。
この状態が 『怒』 と言うわけです。
怒ると、気が頭に昇っている状態になります。
血が上った状態ですね。
この精神状態は陽性のもので、しずかに収斂(しゅうれん)しなければならない肝気の働きを乱してしまいます。
そのために、血が集められず、イライラしやすくなります。
また生まれ持った体質(=素因)が肝虚体質(=肝が弱い体質)であれば、もともとが肝の収斂作用が弱く、怒りっぽい体質に加えて
さらにイライラとしてしまい、悪循環に陥ってしまいます。
また逆に、過度な運動や仕事、睡眠不足などによって、肝や血の働きを弱めて、『怒り』やすくなり、それがまた肝の力を弱めてしまうことにもなります。
こうした状態でいると様々な病が出てきてしまいます。
肝の弱りで起こる病
こうした肝の弱りで(肝虚)でおこる病は色々とあります。
少しご紹介します
☑不妊
☑肩こり
☑頭痛
☑頚の痛み
☑多夢
☑不眠症
☑筋肉痛
☑神経痛
☑腰の痛み(急性、慢性)
☑膝の痛み
☑外反母趾
☑ばね指
☑背中の痛み
☑むち打ちの後遺症
☑手術やケガの後の後遺症
・・・などなど肝がしっかりとしていないことで、患ってしまったり、慢性的にすっきりしない状態にもなってしまいます。
次は
喜 -陽気になりすぎて心気が虚す(弱る)-
について書いていきます。