あき鍼灸院 ブログ
今回は階段から落ちたり、自転車でこけたりしたときについてです
こんな時は切ったり、擦ったり、または骨折なんてのもありますが、日が経つにつれて体
のあちこちが痛んでくるというのはご経験がある方はいらっしゃることでしょう
ケガしたときはそうでもなかったのに、次の日の朝 起きるときに『あれ打った覚えがな
いところが痛いぞ』 とか 『ケガしているところは反対側がおかしい』 とか
『お尻を打ったのに背中 くびまでいたい~』 など様々です
原因としては 急な衝撃で考えている以上にカラダをねじっていたり、
姿勢をなんとか正そうとして、体重と転がる勢いを踏ん張って支えたり
衝撃が筋緊張の連鎖を生んで違う場所まで緊張させたりと 状況に合わせて色々です
肝と血
これを東洋医学の視点から見ると そんなケガのときカラダは 『血』 を使います
この場合の 『血』 とは西洋医学でいう白血球 赤血球などのモノも含めたもっと広い考
えで陰陽の考え方でとらえたものです。
そしてこの 『血』 を消耗すると 目や 爪などカラダに不調が現れてくることがあります
出産後のカラダの変化は典型例です
出産の後はジッとして身体の回復につとめなさいと昔からいいますが、『血』を消耗させず
に回復させるということで理にかなったことなんです。
あとは生理中の下痢や発熱、腰痛、吐き気なども つながりがあります。
ですので ケガをして 『血』 を消耗すると カラダのあちこちに影響が出てくるわけです
これを良くしていくためには 消耗したところを 補っていくことです
『血』 は『肝』に蔵されていますので、その方の状態にもよりますが 基本として肝を補い
ます。 これは木でいうところの根っこの治療になります
次に痛む場所やカラダの状態を診ながら ツボをとり治療していくのです。 これは葉っぱ
の治療ですね
こうすることで、痛むところだけを治療するのは違い 根本から治療していくことでより早
くラクになるというわけです。
事故で ムチウチ になった時なども よりはやくにこうした治療を始めることで、後々に
ツライかツラくないで大きく分かれるところでもあります
ですので自転車レースで落車した選手を見ていて、その後の状態は大丈夫か っと思う
ことがあります
大けがや大手術などの後に調子が優れなかったりするのはこうした原因が体にあるからなのです
ケガや手術の後に良いパフォーマンスが発揮できなかったり、出産後の体調がガラリと変わったり
ひどい方ですと目のかすみや目眩、耳鳴り、原因不明の腹痛、手足のしびれ・・・などを訴える方もいらっしゃいます