あき鍼灸院 ブログ

頭痛(40代男性)【歯の治療との関係】/京都 あき鍼灸院


目次
  • 手術や歯の治療の後の不調
  • 頭痛を訴える男性(40代)
  • なぜ歯の治療後に不調がでるのか?
  • 痛み止だけでは解決にならない



手術や歯の治療の後の不調
大きなケガや手術などを終えたその後の生活で、それまでとは違う状態のカラダになることはよくあります


盲腸炎の手術一つとっても手術後の筋肉の緊張からカラダが捻れて、姿勢がかわり腰痛や肩こりなどがでやすくなってしまうのです


歯の治療一つとっても同じことが言えます



頭痛を訴える男性(40代)
歯の治療後から頭痛が起こりやすくなった男性が来院されました
  • 頭痛がでるのは必ず左側
  • 天気が悪いとより頭痛の回数は多くなる
  • 歯の治療後からが多い
  • 下の奥歯の神経をとる治療をしている


歯の治療をした左側の下顎に圧痛と固さがありました
首の骨が左側によっていて首の緊張も強くでている
特に左の胸鎖乳突筋に緊張と圧痛がありました


施術
オステオパシー


首の骨の歪みをとり、左の胸鎖乳突筋の圧痛を緩める



首~肩~背中~腰~腓腹に置き鍼10分
太衝(たいしょう)と左の顎下の圧痛点に置き鍼10分


術後 頭痛は0になったので様子をみてもらう



なぜ歯の治療後に不調がでるのか?
顎周りの筋肉は複雑に重なりあっています


歯の治療で神経の緊張が起こり、周囲の筋肉も緊張するとさらに重なりあっている大きな筋肉も巻き込んで筋肉の緊張が起こってしまいます


その結果、首の関節も歪んで頭痛が起きやすい状態になってしまったのです



歯の治療から起こる緊張が、顔や頭の動きを妨げてしまって、頭痛だけにおさまらず耳鳴りなどの不調がでてしまうことは十分に考えられます



痛み止だけでは解決にならない
こうしたことで起こる不調は、例え痛み止が効いたとしても原因の解決になってません


一時的に防げたとしても治療で起こっている筋肉組織の緊張が落ち着いているわけではないので、再び同じところに同じような症状があらわれてしまいます


そればかりか痛み止で防いでいる間はよいですが、神経的に痛み止が効かなくなってくることも考えられます


手術や歯の治療の予後が悪ければ「気のせい」や「気候や気温の問題」だからと安易に片付けると不調はなかなか改善していきません


原因と可能性をいろいろな角度から探って診断と治療をすすめることが、つらさの解消の近道になります