【目次】
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妊婦さんの首と肩のこり(妊娠34週目)
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妊婦さんの肩こりのメカニズム
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姿勢の問題
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横隔膜の緊張
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のぼせ
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妊婦さんの首と肩のこり(妊娠34週目)
訴え
首と肩のつらさ
呼吸かあさい
動くとお腹かはりやすい
診断
頚椎の1番、4番の周囲の緊張
首、肩を押さえていると気持ちいい
施術
鍼
左の太谿(たいけい)、左の神門(しんもん)のツボに接触鍼(せっしょくしん)
↓
術後、
浅かった呼吸が深く吸えるようになる
首、肩を押さえた時に気持ちいい感覚もやわらぎ、押さえているだけの感覚になる
オステオパシー
全身の筋膜とリンパを含めた体液の調整と自律神経の調整を行う
これで、様子をみて頂く
施術後、「呼吸は吸いやすくカラダが軽い」とのこと
※肩や首や腰など カラダを押さえた時に感じる『気持ちいい感じ、心地い感じ』は、「押さえて痛みを感じる」のと同様にカラダが不調をあらわしていてる状態になります
良い状態は、押さえても気持ちいいでも痛いでもなく、「ただ押さえているとだけ」と感じる状態になります
こうしたちょっとした、感じ方の違いも診断の重要な指標になり、施術のポイントになっていきます |
妊婦さんの肩こりのメカニズム
妊娠中の妊婦さんのつらさの一つに首や肩のこりがあります。
肩こりを感じたことがなかった方でも妊娠してから肩こりを訴えられることもあります
妊娠中の肩こりの原因はいくつかあります
などです
姿勢の問題
妊娠してから出産にいたるまでに女性のカラダはどんどん変化していきます
お腹の赤ちゃんが大きくなるにしたがって、骨盤が拡がろうとしますし、お腹が前に出てくるようになるとのけぞった姿勢でバランスをとろうとします
これらの姿勢の大きな変化は、背中や首の神経や筋肉の緊張を起こしやすくし、首や肩のこりのつらさになっていきます
横隔膜の緊張
もう一つの首や肩こりの原因になるものが横隔膜の緊張によるものです
お腹の赤ちゃんが大きくなっていくと、横隔膜を圧迫していきます
そこから起こる横隔膜の緊張は、横隔膜が付着している胸や背中などの胴回りを緊張させます。胸や背中の筋肉の緊張は肩や
首の緊張にもつながり首や肩のつらさとなっていきます
また、呼吸が浅くなることから交感神経が優位のカラダになりやすく、より首や肩の神経的にもこりを敏感に感じやすくなっていきます
のぼせ
3つ目は、のぼせからです。
これは、妊婦さん全員がそうなるものではありません。
ですが、妊娠すると自律神経的にも緊張しやすくなるため、のぼせてくることが、あります
のぼせは、
イライラのほかに首や肩の緊張になりやすく、また人によっては耳鳴りやムカつきにもつながっていきます。
妊婦さんの首や肩こりを改善していくためには
首や肩の緊張を緩めるだけでは、もの足りません
自律神経的にバランスのとれた状態にすることと、浅くなっている呼吸を頑張らなくても深く吸える状態にしていくことが必要になります
そうしたカラダにしていくことで、睡眠中にもカラダが回復しやすくなり、首や肩のこりの改善に導いていきます